こんにちは、すぎもんです。
今回はJBLから発売されたワイヤレスゲーミングヘッドセット「Quantum 350 Wireless」をレビューしていきます。
さすが音響メーカーというだけあってめちゃくちゃ音質がいいですね。ゲームはもちろんのこと、音楽を聴いてみると普通に音楽用のヘッドフォンかと思うくらいいい音しています。
ゲームや音楽、映画など、これ一つで楽しめて、かつワイヤレスで12,000円なので、非常にコスパがよいのではないかと思います。
この記事ではボイチャを使用する時のマイクの音質や、遅延なども検証しているのでぜひ最後まで読んでいってください。
開封
早速QUANTUM 350 WIRELESSを開封していきます。オシャレな箱を開けると本体が袋に入って出てきます。


同梱物はヘッドセット本体、着脱式のマイク、ワイヤレスドングル、Type-C to Aの充電用ケーブル、マニュアルなどの紙類です。

QUANTUM 350 WIRELESSのスペック
ドライバー | 40㎜ |
感度(dB) | 115 dB SPL @1 kHz |
再生周波数帯域 | 20 Hz – 20 kHz |
インピーダンス(Ω) | 32Ω |
最大再生時間 | 22時間 |
充電時間 | 2時間 |
急速充電 | 5分の充電で1時間使用可能 |
重量 | 252g |
専用ソフト | 対応 |
価格 | 約12,000円 |
QUANTUM 350 WIRELESSの外観
QUANTUM 350 WIRELESSの外観はこんな感じ。黒一色で光ることもなく、派手さはありません。普通に音楽用のヘッドフォンのようですね。高級感はあまりありませんが、安っぽい感じもしないです。



イヤーカップの真ん中にはJBLのロゴがありますが、残念ながら光りません。まあ光っても自分からは見えませんが。
イヤーカップ本体の素材はプラスチックで映り込みが激しいですね。
左のイヤーカップには上から音量調節ボタン、マイクミュートボタン、充電ポート、マイクの差込口があります。



音量調節ボタンはこんな感じで回して調節ができるのですが、PCの音量には連動しておらずヘッドセットの内部のみの調節になります。

マイクミュートボタンは押すだけです。
マイクを差し込むとこんな感じ。マイクブームは自由に曲げることができるので、調節しやすいです。ポップガードもついているので、声のノイズも軽減できますね。

右側のイヤーカップ下部には電源ボタンがあり、スライドさせるとオフオンできます。

アーム部は角度を変えて調節可能です。

ヘッドバンドの頭頂部にはJBLのロゴがあり、頭に当たる部分には柔らかいクッションが付いています。


スライダーは6段階で調節でき、頭の大きな人にもフィットするかと思います。

イヤーパッドはポリウレタン製で硬すぎず柔らかすぎずといった感触です。耳に当てると優しく包み込んでくれるので、長時間の使用でも疲れづらそうです。


イヤーパッドはこんな感じで溝にパーツがはまっているだけなので、簡単につけ外しできます。イヤーパッドを外すとこんな感じ。40㎜のドライバーが搭載されています。

イヤーパッドの中身にはでかでかとLRの文字が書いてあります。残念ながら交換用のイヤーパッドは付属していません。
付属のUSBワイヤレスドングルはこんな感じ。表面にはLEDインジケーターがあり、接続されると白く点灯します。側面にはボタンがあり、マニュアルで接続する場合のみ使用します。


基本的にはドングルをPCに挿して、ヘッドセットの電源を入れれば勝手に接続されますのでご安心を。
QUANTUM 350 WIRELESSを装着すると
QUANTUM 350 WIRELESSを装着するとこんな感じ。本当にゲーミングヘッドセットかと疑いたくなるほど地味ですね。やはり光らないからでしょうか。


横から見るとこんな感じ。


イヤーカップ自体はそこまで大きくないので、耳にしっかりフィットする感じです。側圧は若干強めですがイヤーカップが支えてくれるので、そこまで痛くはなりづらいかと思います。
頭頂部のクッションもソフトに支えてくれるので、違和感などはありません。
長時間使用していてもそこまで蒸れづらそうです。まあ、人によるかと思いますが。
252gとわりと軽量な部類なので、そこまで重たい感じはしませんね。
私は今まで300g越えのROG DELTA S ANIMATEを使用していたので、軽く感じます。同じく使用してたSteelSeriesのArctis7は350gくらいなので、100gくらい軽いですね。

長時間装着していても苦痛になりづらい作りになっているかと思います。
QUANTUM 350 WIRELESSのマイクの音質
続いてQUANTUM 350 WIRELESSのマイクの音質を検証しました。オンラインゲームをプレイしていると、友達とボイチャすることも多いのでマイク音質はかなり重要ですよね。
比較としてArctis7とDELTA S ANIMATEも録音してみたので、聞き比べてみてください。
音声を聞きたい場合は下記の動画を観てください。
どうですかね。
QUANTUM 350のマイク音質はかなり良いのではないかと思います。声をしっかり忠実に捉えられていると感じます。若干ホワイトノイズがありますが、ワイヤレスだとしょうがないのでしょうか。
同じくワイヤレスのArctis7と比較しても音質はかなり良いのが分かると思います。Arctis7はなんかスカスカで、ちょっと残念な音質です。
有線のDELTA S ANIMATEと比較しても、ほとんど遜色ないかむしろQUANTUM 350の方がよく感じます。
さすが有線だとホワイトノイズはほとんど聞こえませんが、声を忠実に捉えているのはQUANTUM 350の方だと思います。
ワイヤレスでここまでマイク音質が良いことにびっくりしました。さすが音響メーカーといったところでしょうか。ボイチャも快適にできる品質だと思います。
QUANTUM 350 WIRELESSの音声の遅延
次にQUANTUM 350 WIRELESSの音声の遅延について検証しました。ワイヤレスだと気になるのが遅延ですよね。FPSや音ゲーをする人にとって、少しの遅延も命取りになりますから。
QUANTUM 350も他のヘッドセットと同じく、低遅延の2.4GHz接続ですが、本当に遅延はないのでしょうか。
ワイヤレスヘッドフォンディレイテストというアプリで検証してみました。

結果は27msの遅延ということが分かりました。以前有線で測定したデータが17msだったので、ほぼ同じというか誤差の範囲内だと思います。非常に遅延が少ないことが分かりますね。
無線だと遅延が気になると思っている方も安心して使用できるのではないでしょうか。実際に音ゲーやFPSをプレイしましたが、遅延は感じませんでした。これでも遅延を感じる人は超人か勘違いかと思います。
JBL QuantumENGINE(専用ソフト)
続いてQUANTUM 350 WIRELESSの専用ソフト「JBL QuantumENGINE」について説明します。ソフトはJBLのHPからダウンロードできます。
ソフトを起動するとこんな画面が出てきます。

イコライザーでは自由にバランスを変更することができますし、7種類のプリセットから選ぶこともできます。

より広がりのあるサウンドのSURROUNDを選ぶと、7.1chバーチャルサラウンドに変更することができます。

マイクではマイク音量とサイドトーンの設定ができます。サイドトーンの値を上げると自分の話している声が聞き取りやすくなりますが、値を上げるにつれホワイトノイズも大きくなるので気を付けて下さい。私はホワイトノイズが少ない1に設定しています。

右上のUSER PROFILEと書いてあるところを押すと、設定を複数保存することができます。好みの設定を複数保存し、それを簡単に読み込むことができるのはいいですね。

QUANTUM 350 WIRELESSの音質
次に一番重要な音質についてです。音質に関してはさすが音響メーカーということでかなり良いかと思います。
ゲームでの音質
APEXをプレイしながら約17,000円のArctis7と聞き比べてみたのですが、より堅実な音作りをしているのはJBLだと感じました。

Arctis7ももちろん音が悪いわけではありませんが、全体的に高音域が強めで、よく言えば派手、悪く言えば軽く薄っぺらい感じがします。シールドを割るパリンという音はかなり迫力があるのですが、銃声や爆撃はちょっと物足りないと思います。
QUANTUM 350は逆に中低音が非常に充実していて、銃声や爆発の臨場感や迫力が段違いだと思いました。高音域はわりと控えめなので、シールドが割れた時のパリンといった音は控えめなのですが、足音や銃撃音はQUANTUM 350の方がより鮮明に聞こえる印象です。
Arctis7はキンキンとした派手なサウンドといった感じで、QUANTUM 350は重心が低めのどっしりとしたサウンドといった印象に感じました。
特に重低音の鳴りはさすが定評のあるJBL!これ何回言っただろうか。それほど良いサウンドです。
定位
定位に関してはまあそれなりに足音や銃撃の音の位置が分かるといった感じです。まあバーチャル7.1chサラウンドなので、そこまで期待しない方がいいとは思います。
これは他のヘッドセットも同じで、人によってはステレオの方がいいという人も多いです。
音楽視聴での音質
ちなみにQUANTUM 350で音楽も聴いてみました。これがめちゃくちゃいい音なんですよね。
私はよくクラシックを聴くのですが、普通のヘッドフォンかと勘違いするくらい良いサウンドだと感じました。
試しにArctis7でも聞いてみたのですが、やはり音が薄い感じがします。
QUANTUM 350は中低音の厚みがすごいですし、重低音もしっかり鳴るので音楽を聴いてもほとんど不満はありませんでした。
これ一台でゲームも音楽も映画なども楽しめるのではないかと思います。
QUANTUM 350 WIRELESSのバッテリー
QUANTUM 350 WIRELESSのバッテリー持ちは最大22時間ということでそれなりには持ちます。30時間持つものもあれば、20時間も持たないヘッドセットもあるので標準的な持ちだと思います。
ケーブルを接続すれば充電しながらプレイもできるので安心ですね。
充電時間は約2時間で満充電になります。約5分の充電で1時間使用できる急速充電にも対応しています。
まとめ
ということでJBLのQUANTUM 350をレビューしてきました。12,000円とワイヤレスヘッドセットの中では安めですが、非常にクオリティの高いヘッドセットということが分かりました。
音質はJBLサウンドということで非常に充実していますし、マイク音質も良く、遅延もほぼないのでヘッドセットとして完成されていると思います。
ワイヤレスヘッドセットが欲しいけど、2、3万出すのはちょっと…と思っている方にお勧めできるヘッドセットです。12,000円と非常にコスパに優れた製品だと思います。
下記にリンクを貼っておくので、気になった方はチェックしてみてください。
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた!
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