働いてお金を得ないことには生きていけませんが、今の時代、終身雇用の考えが古くなってきて副業も推奨されていますよね。
専業主婦という考えも同様で、フルタイムでなくてもパートで働きに出ている女性は多いです。
そんな中、今副業やパートの選択肢として急上昇中なのが塾講師です。
なぜこれほどまでに注目されているのか、今日はその謎を解明していきます。
資格が要らない
よく、女性に人気なのは医療事務でその資格を取ればずっと安定するなんて言いますが、人気職と言えどやはり資格は必要になってきます。
けれど、塾講師は資格が要りません。
教師ではなく講師だからです。
教師は生徒の成績を上げることが目的であると共に、生活指導も行います。
部活動の顧問になったりテストを作ったり成績を付けたりと、その仕事の幅は広いですよね。
これは私たちが学生だった時に見てきてわかると思います。
けれど、塾講師の仕事は生徒の成績を上げることのみです。
もちろん学習塾の理念として躾も行うことが掲げられていたりもしますが、職業として必須というわけではありません。
学歴がなくても大丈夫な理由
塾講師に応募するには資格は要りませんが、教えられるだけの技能は要ります。
これは大体が学歴で判断されてしまいますが、学生時代はあまり成績が良くなかったという人でも大人になった今から学習すればあっという間に習得できます。
講師になるための学力検査でそれを十分に発揮できれば、学歴だけで決めつけないでほしいという旨を教室長に伝えられるでしょう。
今から勉強するなんてできないと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
例えばアナログ時計の読み方は小学2年生で学びますが、その時さっぱりわからなくても大人になると自然と読めるようになりますよね。
これは、その時の脳年齢が周りに追い付いていなかっただけです。
小2の時点でいくら教えてもわからないのですが、成長して脳年齢が上がってくれば教えられなくてもわかるのです。
つまり、大人になった今の脳なら理解力は当時の比ではないということです。
ちなみに、塾にもよりますが学力検査は高校受験レベルが出されることが多いです。
義務教育レベルをきちんと理解していれば大丈夫ということですね。
国語、数学、英語だけというところもあります。
レベルが中学生止まりなのは、そもそも高校生を対象としていないところも多いからだと思われます。
高校生を担当する場合には学歴などを考慮してくれるので基本的には大丈夫なはずですが、無理な要求をされたら断りましょう。
個別指導塾が気楽
学習塾というと集団塾と個別指導塾がありますが、皆さんはどちらを想像しますか?
集団塾は、講師が教壇に立って数十人を一斉に教える学校のようなタイプ、個別指導塾は、マンツーマンや講師と生徒が1:2などで座って教えるタイプです。
ちなみに、講師と生徒が1:6などでも個別指導とうたっているところがありますが、これは個別指導という言葉で保護者を釣っている可能性があり、一度に6人もの生徒を担当するなら実質集団だと言えます。
このようなところだとブースで教える本当の個別指導とは異なるやり方になるので注意しましょう。
このうち、副業やパートで人気なのは圧倒的に個別指導塾です。
働く上でのメリットとして挙げられるのは、終始座って授業ができること、何十人から注目されないため緊張しないこと、教えることのみに集中できる、この3点です。
授業中ずっと立っているのは結構大変で、塾の場合は学校と違って1コマ90分だったりもします。
ちょっと体調が悪い時だと結構つらいので、そんな時に座って教えられるのは嬉しいですよね。
また、緊張しやすい人は自分が教壇に立つことなんて想像もできないと思います。
中には学生時代に日直になるとお腹を壊すなどした人もいるのでは?
そんな人にとって、個別指導塾のブース別になっている空間はとてもありがたいことでしょう。
集団塾の場合はレベルが高い生徒も集まるため、そのレベルを教えることになると予習が必要になってきたり、テスト作成まで仕事内容に入ってきたりして大変です。
けれど、個別指導塾は学校の集団授業についていけない生徒の入塾が多い傾向にあります。
よって、最初の研修時に教えられたように授業をするだけで良い塾も多いです。
これなら入りやすいですよね。
また、自身のレベルや得意科目に合わせて生徒の担当を決めてくれるため、無理をせずとも採用されることも珍しくありません。
まとめ
塾講師が副業やパートで人気になってきた理由はわかりましたでしょうか。
接客業ですが生徒とのみ接するため、他のパートと比べると少し質が違います。
変なクレーマーと接しない分良いかもしれませんね。
生徒が学校から帰ってきて塾に来る時間帯、夕方から夜にかけて時間が空いている人にはぴったりな仕事です。