この記事はコミュニケーションが上手くなるヒントが書かれています。
人が生きていく上でコミュニケーションは欠かせません。
仕事でも、プライベートでも人と関わらず生きていくことは不可能です。
しかし、私の周りでもコミュニケーションに苦手意識をもっている人を沢山知っています。
「お客様と上手く話せない」
「女性の前だと上がってしまって上手く話せない」
「働く仲間と上手にコミュニケーションが取れず、トラブルの種になってしまう」
皆様の周りでもこんな方見かけませんか?
そのような方に話を聴くと、コミュニケーションが上手い=話し上手だと考えている方が多いです。
イメージではお笑い芸人のような、口を開くと周囲を笑わせるテクニックをもっているイメージでしょうか。
しかしあれは舞台やTVだから面白いのであって、日常生活の中でそんなに笑いが求められているのでしょうか?
日常の雑談とは、数秒後には何を話していたか忘れてしまうぐらいの会話のつみ重ねで成り立っています。
そのとりとめのない会話でも相手との会話を弾ませるコツが一つあります。
それは「聴く」こと、傾聴とも言います。
コミュニケーションは「傾聴」から始まる
傾聴は英語でActive listening と言い積極的に聴くことを意味しています。
積極的に聴くとはどういうことかというと、「相手を観察する」ことを行います。
相手の顔色、声のトーン、どんな話題に食いついたのか?
これらを総合して相手の話したいことは何か?ということを考えながら聴きます。
「話すことより聴くことの方がコミュニケーションに繋がるってどういうこと?」と思われた方もいると思います。
コミュニケーションとは相互理解のことです。
コミュニケーションとは相手のことを良く知ることと、自分のことを知ってもらうという2つがあって初めて成立します。
相手のことを知るためには、相手の方に気持ちよく話してもらうことが必要です。
相手の方が気持ちよく話すために聴き手である私たちの聴き方が重要なのです。
相手の方が気持ちよく話すと、会話も弾みます。
そうしておいて相手の方が満足したら、私たちも自分の情報を出していけば上手くコミュニケーションが成立するでしょう。
傾聴はつらい事?
そうはいっても、相手の話を我慢して聴かないとコミュニケーションが成立しないんじゃコミュニケーションってつらいだけなんだねと思う方もいらっしゃると思います。
もちろん聴こうとする始めの方はそう感じるかもしれません。
しかし私たちが話していて楽しいと思った会話を振り返って下さい。
話していて楽しい会話というのは、お互いが楽しいという感情を共有するという会話では無かったでしょうか?
自分だけが一方的に話して、相手の方が白けている会話は長続きしません。
自分の意識の中で相手の方が8割話して、自分の情報は2割ぐらいで会話をするとちょうどいいくらいと言われています。
TVなどで司会の方が話す量を観察してみると、司会の方はほとんど話しません。突っ込みを入れるくらいで、ほとんどを他の芸能人が話しています。
コミュニケーションというのは場作りであって、自分がその雰囲気を作っているという意識で他の人との会話をするととても楽しい時間を過ごすことができると思います。
明日からは「コミュニケーションとは聴くことだ」という意識で会話に臨んでみて下さい。
具体的な「傾聴」の方法
ただ傾聴と言われてもどうすればよいか分からない方も多いと思います。
そこで具体的にこれをすると傾聴だと言えることをお伝えします。
ペーシング
相手にペースを合わせる事です。
話す速度や、声のトーン、呼吸、しぐさ、姿勢などを相手に合わせる事によって話しやすい雰囲気を作ることができます。
相づちをする
相手に「ちゃんと聴いていますよ」ということを伝えないといけません。
適切な相づちをいれて、相手に聴いていることを示しましょう。
ペーシングをして、相手の話の間で相づちを入れると効果的です。
言い換える、要約する
相手の話を理解しやすいように「それって~ことで良い?」とか「つまり~ことをいいたいのかな?」と上手くまとめてあげて下さい。
上手くまとめられると、より会話が盛り上がります。
そこでちょっと的が外れていても、「そこは~こと」というようにちゃんと聴けていれば、相手も訂正してくれます。
そこは相手を信用するしかないのですが、要約が的はずれで、相手が白けてしまうようなら原因は聴き手である自分にあると思って下さい。
「自分が何か悪かったから」とか、「自分がダメだから」ではなく、「ちゃんと相手の話を聴いていなかった」と切り替えて下さい。
次はしっかり聴ければ問題ありません。
否定や、ネガティブな言動はなるべく控える
ここでお伝えしていることは全て「話相手の方がリラックスして話せるようにする」という目的の為にしています。
特に話相手の方を否定することはやめて下さい。
相手の方の意見がどうしても許せないと感じる事もあると思いますが、そこで真正面から「それは違うと思う」と迎撃すると感情的なしこりができてしまって、コミュニケーションどころではなくなってしまいます。
「私は~感じた」とか「私にはその意見は~のように感じる」といわゆる「Iメッセージ」でやんわりと返すことが上手い交わし方です。
「Iメッセージ」というのは「あなたは~」とか「あなたの意見は~」という風に直接相手に返してしまうと感情的なしこりができてしまうこともあります。
そこで「私は~と感じた」とか「その意見を聞いて私は~だと思う」など主語を私にして返す方法です。
内容的には同じことを伝えても「Iメッセージ」なら幾分やんわりと伝わります。
まとめ
コミュニケーションは話すことだと考えている人も多いと思います。
しかし、会話は必ず相手がいる事で成立します。
仮に自分が8割、9割話してしまうと、相手の方が1~2割しか話せないことになってしまいます。
明日から傾聴することによって、少し相手の方に会話を譲ってみてはいかがでしょうか?
会話を譲る優しさが相手に伝われば、きっと相手の方も譲ってくれます。
そして、きっとその優しさがコミュニケーションの流れを変えてくれるでしょう。
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